親鸞聖人のお歌の心を読み解くサイト

親鸞聖人が石を枕に雪を褥に仏法を伝えられたご苦労

Posted on 15th 11月 2012 by はるき in 親鸞の布教

11月も中ごろとなり、
もう冬になろうとしています。

親鸞聖人のご命日は11月28日、
親鸞聖人の報恩講が各地でなされています。

親鸞聖人のご一生とはどんな波瀾万丈だったのでしょうか。

そのご一生について「親鸞聖人のお歌」から学んでおります。

今日は前回の続きです。

悲しきかなや 愚禿鸞
きびすを返し 常陸へと
すすまぬ御足 運ばれて
稲田の草庵の 仮住居

恩師・法然上人のご逝去の報を聞かれ、
流刑の地・越後から関東に向かわれたのは
親鸞聖人40歳過ぎのことでした。

そして迷信邪教のはびこる関東で、
常陸国・稲田(現在の茨城県笠間市稲田)に草庵を結ばれ、
新天地での布教を開始されたのです。

門前払いにあわれながらも、次々と戸別訪問していかれる。
畑で働く人々にも近寄って話をされるが、皆、帰っていく。
その中、聞きたいという人が現れる。

親鸞聖人のその歩みは、田畑を耕し、種をまき、苗を植え、
水を注いで育てるが如く、堅実に、ゆっくりしたものでありました。

ある雪の日、聖人は道に迷われ、
ようやく見つけた家で一夜の宿を頼まれたのですが、
仏法嫌いの猟師・日野左衛門に
邪険に断られてしまったのです。

その時、何とか仏縁をと念じて、日野左衛門の家の門で
石を枕に、雪を褥に休まれました。

その時、親鸞聖人は次のように歌われました。

『寒くとも、たもとに入れよ、西の風、
 弥陀の国より、吹くと思えば』

「阿弥陀如来からお受けした、
 大きなご恩を思えばなあ、親鸞。
 ものの数ではない」

なおも降り続く雪。
家の中で寝ている日野左衛門は夢を見る。

(夢の中)
闇に突然、光に包まれた人が現れ、厳かに告げる。

「日野左衛門。今、汝の門前に、尊い方が休んでおられる。
 直ちに参って、教えを受けよ。
 さもなくば、未来永劫、苦患に沈むぞ」

日野左衛門は、がばっと起き上がり、親鸞聖人のことが
心配になる。そして妻のお兼と外に出て様子を見てみると、
門の下に親鸞聖人が雪の布団をかぶったようになっておられた。

急いで家の中に親鸞聖人を招き入れ、暖をとっていただいたのでした。
日野左衛門はあぐらをかき、黙々と囲炉裏の薪を足します。

そこで親鸞聖人は日野左衛門に「なぜ生きるか」を教えられた
真実の仏法を伝えられたのです。

つづく

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