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親鸞聖人のお歌

Posted on 24th 4月 2009 by はるき in 親鸞の御歌紹介

今に伝わる親鸞聖人のご一生を歌に表わした作品から、親鸞聖人の生涯を学んでみましょう。

親鸞聖人の御歌

おそれおおくも いまここに
見真大師(けんしんだいし)が 真宗(しんしゅう)を
開(ひら)きたまいし 御苦労(ごくろう)を
のべて御恩(ごおん)を よろこばん

祖師聖人(そししょうにん)は 九歳(くさい)にて
慈鎮和尚(じちんかしょう)の 門(もん)にいり
出家得度(しゅっけとくど) ましまして
比叡(ひえい)の山(やま)の 二十年(にじゅうねん)

大曼行(だいまんぎょう)の 難行(なんぎょう)は
事(こと)なく成(な)され 給(たま)いしも
吾等凡夫(われらぼんぶ)の さとりには
叶(かな)わぬものと 百日(ひゃくにち)の

六角堂(ろっかくどう)の 観音(かんのん)へ
深夜(しんや)の祈願(きがん) 遂(と)げたまい
四句(しく)の御告(みつげ)と 吉水(よしみず)の
法然房(ほうねんぼう)を 示(しめ)さるる

力(ちから)を尽(つく)し 御房(おんぼう)は
本願他力(ほんがんたりき)を 説(と)きたまう
聖人(しょうにん)たちまち 直入(じきにゅう)の
真心決定(しんじんけつじょう) ましませり

三十一(さんじゅういち)の 御歳(おんとし)に
師匠(ししょう)のすすめに 従(したが)われ
兼実公(かねざねこう)の 玉姫(たまひめ)を
請(う)けて在家(ざいけ)の 身(み)とぞなる

往生浄土(おうじょうじょうど)の 先達(せんだつ)は
破戒堕落(はかいだらく)の 僧(そう)として
受(う)けし恥辱(ちじょく)も 御冥加(ごみょうが)と
信心為本(しんじんいほん)と まもり在(ま)す

かの吉水(よしみず)の 一流(いちりゅう)は
時機相応(じきそうおう)の 法(ほう)なれば
そねみのあらし ふきおこり
三十五歳(さんじゅうごさい)の おん時(とき)に

南北僧(なんぼくそう)の 讒奏(ざんそう)に
評議(ひょうぎ)は不利(ふり)に おちいりて
住蓮安楽(じゅうれんあんらく) 両人(りょうにん)は
第一死刑(だいいちしけい)を おこなわる

関白殿(かんぱくどの)の はからいに
遂(つい)に流罪(るざい)と 相定(あいき)まり
両聖人(りょうしょうにん)は あわれにも
西(にし)と東(ひがし)に わかれけり

罪名藤井(ざいめいふじい)の 善信(よしざね)と
仮名(かりな)を立(た)てて 聖人(しょうにん)は
西仏蓮位(さいぶつれんい)を 召(め)し連(つ)れて
越路(こしじ)を指(さ)して 旅立(たびだ)ちぬ

流罪(るざい)の身(み)をば 方便(ほうべん)と
都(みやこ)に散(ち)りし 法(のり)の花(はな)
厳寒深雪(げんかんみゆき)の 越後路(えちごじ)に
御法(みのり)の春(はる)をぞ 迎(むか)いける

建暦二年(けんりゃくにねん) 免(ゆる)されて
配処(はいしょ)の五年(ごねん) 夢(ゆめ)の跡(あと)
名残(なごり)惜(お)しまれ 昨日今日(きのうきょう)
帰洛(きらく)の旅(たび)の 身(み)の軽(かる)さ

無常(むじょう)の風(かぜ)は 惨(いた)ましく
恩師(おんし)の死去(しきょ)は 聖人(しょうにん)の
衣(ころも)の袖(そで)に 便(たよ)り来(き)て
こころを傷(いた)め きずつきぬ

悲(かな)しきかなや 愚禿鸞(ぐとくらん)
きびすを返(かえ)し 常陸(ひだち)へと
すすまぬ御足(みあし) 運(はこ)ばれて
稲田(いなだ)の草庵(くさや)の 仮住居(かりずまい)

板敷山(いたじきやま)の 弁円(べんねん)は
如来大悲(にょらいだいひ)の 恩(おん)をしり
御同朋(おんどうぼう)と さとされて
今(いま)はかしずく 語(かた)り草(ぐさ)

我真宗(わがしんしゅう)の 組織(くみたて)は
この時(とき)ここが まことぞと
教行信証(きょうぎょうしんしょう) 六巻(ろっかん)に
真意(しんい)を開(ひら)き 著(あら)わさる

御同行(おんどうぎょう)は いや増(ま)して
仏(ほとけ)の御心(みこころ) 報(ほう)ぜんと
二十四輩(にじゅうよはい)は 関東(かんとう)の
御法(みのり)の華(はな)と さき副(そ)えり

還暦(かんれき)すぎて なつかしき
京都(きょうと)にかえり 聖人(しょうにん)は
著作(ちょさく)の業(わざ)を はげまれて
こころをくだく 三十年(さんじゅうねん)

弘長二年(こうちょうにねん) 霜月(しもづき)
下旬八日(げじゅんようか)の 午(うま)の刻(こく)
老聖人(ろうしょうにん)は かなしくも
如来(にょらい)の御国(みくに)へ おもむかる

妙花(みょうか)降(くだ)りて 愁(うれい)あり
紫雲(しうん)たなびき 風薫(かぜかお)り
万有(ばんゆう)闇(くら)し 大聖(だいせい)の
別(わか)れぞ惜(お)しむ しるしあり

祖師(そし)は紙衣(かみこ)の 九十年(くじゅうねん)
その徳音(とくいん)は 今日(きょう)までも
実語(じつご)は胸(むね)に 伝(つた)わりて
慈悲(じひ)の御教(みお)え いまぞ知(し)る

厳(きび)しく伝(つた)う 遺訓(ゆいくん)に
宗義(しゅうぎ)ますます 親(した)しまる
報謝(ほうしゃ)のまこと 真影(しんえい)の
みまえに伏して 誓(ちか)うなり

※親鸞聖人の御歌は、浄土真宗親鸞会発行の正信聖典(P.68~)に掲載されています。

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